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ABOUT ME

略歴

                     山本 喜代子

 

1944年、福岡県に生まれる。戦後の混沌とした時代に幼少期を過ごす。

幼い頃から油絵にのめり込み、数々の賞を受賞。

 

30歳過ぎ、染色の道に入り、素描の着物で頭角を現す。

さらにろうけつ染めを取得した後、1975年に北九州で初めての個展を開く。

 

活動を東京に移した後、ふと目にした着物、それが「京友禅」だった。

それから京都に通い、京友禅の基礎を学ぶ。

さらに「東京友禅」と運命的に出会い、「ろうけつ染めと友禅」の融合に成功。

 

その作品は、染色技法を用いて描かれた絵画と絶賛され、

山本の新しいアートが誕生した。

 

壮年期に鬱病に悩むが、2000年サイパンやフィリピンにて熱帯の花と出会い、

回復のきっかけをつかむ。

 

 「熱帯のハイビスカスやバナナなど大きくて情熱的な花に、

                 おいでおいでと呼びかけられたような出会いでした。」

 

花弁や葉に、心象風景を織り込みながら形にしていく。

 

友禅の重厚さと、ろうけつの透明感が融合した生命感溢れる絵画は、

宇宙の静けさの中に熱くたぎる想いと、深く温かい優しさを充満させている。

 

画業50年を超え、画家として染色家として、伝統技術を駆使しながら、

山本喜代子はまったく新しい道に足を踏み入れ、さらに深い美を求めて歩き続ける。

© 2014 by Kiyoko Yamamoto

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